ROOM
そんなに私は堂々と寝ていたのかと思うと、申し訳ないし、顔が赤くなってきた気がする。
頬と耳が熱い。
「…すみません。気を付けます。」
「そうしてくれると助かるよ。次回はしっかり家で寝てきなよ。」
「…はぁ。」
そういって彼は講義の資料を持って教室をあとにした。
少ない人数の講義だが、そこにいる他の学生の視線は私に注がれた。
完全に寝ていたことがばれた。
さすがに、恥ずかしくなってきたので私も簡単に荷物をまとめ教室をあとにし、学食へ向かった。
恥ずかしかったが、私のいいところは落ち着いてきたら切り替えられることだ。
「ま、仕方ない…忘れよ…」
すると後ろから肩を叩かれた。