☆マーメイドLOVE☆

陸に上がり、あらかじめ用意しておいた人間が着るというシルクの薄い水色のドレスを着た。




尾ひれは足になった。



私は、岩に座り亡くなったお母様がよく歌って下さった歌を歌う。




「深く青い海の底


 満天の星空


 美しい満月の夜に顔をだすのは


 そう、海の底に住む人魚


 陸に上がり人と恋する


 それがたとえいけない事でも


 さあ、愛しなさい


 大切なものを守りなさい


 自らの命を失おうと


 私は守ろう愛しいものを


 私は愛そう愛しいあなたを」



歌い終わるとなんだか視線を感じた。



「あなた、素晴らしい歌声だわ。歌い子にならない??」



「はい。よろこんで」



私は、女の人に付いて行った。










私を見ていたのはこの人だけじゃなかった事を私は知らなかった・・・


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