☆マーメイドLOVE☆



澄んだ海。



何処までも晴れ渡る青い空。



「アシェル・・・何処だ?」



俺は無意識のうちに呟く。



「ラダル様、またここにいらしたのですか?」



そう言って近づいてきたのは俺の側近のフェイン。



今、俺は船に乗っている。



それは、アシェルが海賊船に乗せられたという情報が入ったから。




「また、考え事ですか・・・?」




「ああ」



短く返す。



そして、何処までも澄んだ青い空を見上げ瞼を閉じた。




この海のどこかにアシェルが無事でいるようにと・・・祈りながら。
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