☆マーメイドLOVE☆
「実は昨日、美しい人を見たんだ」
アシオンはラダルと対照的に優しい口調だ。
「美しい人?」
「そう、でも今思えばあんな人がこの世にいるものなのか」
アシオンは思い出にひたるように話だした。
「そう、美しい腰まである金髪にエメラルドグリーンの瞳、美しい白い肌、まるで・・・人魚アシェルのようだった」
「その人の名前わ??」
俺は思わず美央乗り出すように訪ねてしまった。
「その人は、海に飛び込んでしまって・・・その後は姿も見えなくて名前も聞けなかった」
俺はもう、確信していた。
間違いなくそれはアシェルだ。
だが、アシェルは海に飛び込みその後の姿を誰もみていない・・・
自殺・・・・・?
死んでしまったのか?
よそう、そんな不吉な事を考えるのわ・・・