イミテイション
「じゃあ、1時間くらいテレビ見て待ってて!」

は…?
そう言って彼の表情が曇る。


「もう俺散々待ったんだから、30分しか待てないよ?」


「無理だって…」


デートの支度くらい、時間をかけたいのに…
君はそういう女の子の気持ちを、わかってはくれないのだろうか。


「無理なら置いてく」


やっぱり分かってない…


「あぁ、もう分かったよ!!」


サディストに付き合うのは、これだから大変だ…


急いで再び支度に取り掛かった。
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