イミテイション
行為の最中、何度も泣きそうになった。

あなたは誰のことを思いながらあたしを抱いているの?

あたしはこんなにも直人のことが好きなのに…


そう世の中うまくはいかないものだ。



そんなあたしの気持ちも知らずに、彼はただただ腰を振り続ける。

あたしは押し寄せる悲しい快感に、悲鳴に近い声をあげることしか出来なかった。
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