イミテイション
あたしの呼吸が荒くなり、卑猥な声が狭い部屋に響く。
こういう時にしか優しく触れてもらえないのが悲しい。
でも好きな人に触れられるのは嬉しいことで、つい感じてしまう自分が疎ましい。
「こんなに感じちゃって…
そんなに嬉しい?」
そんな気持ちも彼は知っているのだろうか。
直人がそんなことを言ってきた。
それを聞いて余計に感じてしまうあたしも、
恥ずかしがるあたしをみて喜ぶ彼も変態だ。
また、二人は恋人同士じゃないんだから尚更だ。
これだからあたしはまともな人と付き合えないんだなぁ…
十分に下が潤って、あたしたちは繋がった。
彼が出入りするたびにやってくる、この圧迫感がたまらない。
絶頂に達するまで、そんなに時間はかからなかった。