悲愴と憎悪の人喰い屋敷
警告の雨
「嘘だろ〜?」
目的地に向かう山の中で突然、車がエンストをした。
外は夕方から降り続いている雨のおかげで洪水になろうとしている。
「…こんな雨の中、歩きたくないなぁ」
周りは山中なため街灯はなく標識があるのみ。
霊的なものが苦手な俺は、正直こんな薄闇の中を目的地まで歩くのは嫌だった。
目的地、それは俺・北川胱矢が所属しているサークルのパーティー会場。会場といっても結婚式場みたいな大きな所ではなくて、山奥にある貸別荘らしい。
まぁ…文学サークルで、部員は俺を含めて七人しか居ないから大きな場所でやっても、無駄に広いだけだし部費もないに等しいからなぁ。
「…ってか、何で今の時期にパーティーなんだよ」
文学サークルに入部している俺は作家を目指している。
しかも、今は締め切りが翌月の小説を創作中なのでパーティーを楽しんでいる暇なんかない。
だが、部長は執念深い性格で断ったりしたら後が怖い。
他の部員達も同じ考えだろうから欠席している者は居ない筈だ。
「はぁ〜…このままだと、俺は欠席扱いにされるよな」
とりあえず、携帯で連絡を入れておくかと手に取ったが…
「やっぱり山の中だから圏外か…」
目的地に向かう山の中で突然、車がエンストをした。
外は夕方から降り続いている雨のおかげで洪水になろうとしている。
「…こんな雨の中、歩きたくないなぁ」
周りは山中なため街灯はなく標識があるのみ。
霊的なものが苦手な俺は、正直こんな薄闇の中を目的地まで歩くのは嫌だった。
目的地、それは俺・北川胱矢が所属しているサークルのパーティー会場。会場といっても結婚式場みたいな大きな所ではなくて、山奥にある貸別荘らしい。
まぁ…文学サークルで、部員は俺を含めて七人しか居ないから大きな場所でやっても、無駄に広いだけだし部費もないに等しいからなぁ。
「…ってか、何で今の時期にパーティーなんだよ」
文学サークルに入部している俺は作家を目指している。
しかも、今は締め切りが翌月の小説を創作中なのでパーティーを楽しんでいる暇なんかない。
だが、部長は執念深い性格で断ったりしたら後が怖い。
他の部員達も同じ考えだろうから欠席している者は居ない筈だ。
「はぁ〜…このままだと、俺は欠席扱いにされるよな」
とりあえず、携帯で連絡を入れておくかと手に取ったが…
「やっぱり山の中だから圏外か…」