悲愴と憎悪の人喰い屋敷
どんな色なのか聞いてみたいと思った時、
背中から鋭い衝撃音が聞こえた。
「えっ」
突然、後ろの扉が閉まったのだ。
俺は驚いて振り向く。
後ろに人の気配なんか感じなかったぞ?
それに戻って来た樋口のせいだとしても、悪戯をするような奴じゃない。
ドアノブに手を掛けようとした時、今度は大きな地震が襲う。
「うわっ!」
「き、北川先輩!」
震度7はあるんじゃないかと思う程の地震だ。
部屋のスタンドライトや観葉植物が倒れ、俺と三浦は床に這いつくばり震動に耐える。
別荘が倒壊するのではないかと固く目を瞑った時、ピタリと震動が止む。
「あ〜驚いたな…三浦、大丈夫か?」
痛いところはないかと確認しつつ、俺は三浦に聞く。
棚の物が散乱している横に居た三浦はヨロヨロと立ち上がる。
「は、はい。大丈夫です」
見る限り落ちてきた物で怪我とかはしていないようだ。
先程の強い地震で、きっと他の皆も慌てている頃だろう。
「皆も無事か確認して……え?」
廊下に出た俺は目を見張る。
あんなにも揺れた地震であったのに、廊下にある花瓶や棚は乱れているどころか倒れてもいなかった。
まるで俺と三浦の居た部屋だけが揺れていたように…。
背中から鋭い衝撃音が聞こえた。
「えっ」
突然、後ろの扉が閉まったのだ。
俺は驚いて振り向く。
後ろに人の気配なんか感じなかったぞ?
それに戻って来た樋口のせいだとしても、悪戯をするような奴じゃない。
ドアノブに手を掛けようとした時、今度は大きな地震が襲う。
「うわっ!」
「き、北川先輩!」
震度7はあるんじゃないかと思う程の地震だ。
部屋のスタンドライトや観葉植物が倒れ、俺と三浦は床に這いつくばり震動に耐える。
別荘が倒壊するのではないかと固く目を瞑った時、ピタリと震動が止む。
「あ〜驚いたな…三浦、大丈夫か?」
痛いところはないかと確認しつつ、俺は三浦に聞く。
棚の物が散乱している横に居た三浦はヨロヨロと立ち上がる。
「は、はい。大丈夫です」
見る限り落ちてきた物で怪我とかはしていないようだ。
先程の強い地震で、きっと他の皆も慌てている頃だろう。
「皆も無事か確認して……え?」
廊下に出た俺は目を見張る。
あんなにも揺れた地震であったのに、廊下にある花瓶や棚は乱れているどころか倒れてもいなかった。
まるで俺と三浦の居た部屋だけが揺れていたように…。