悲愴と憎悪の人喰い屋敷
「やっぱり食べたいですか?」
俺がじっと凝視していたので、アイスを食べている望月が首を傾げて聞いてくる。
「え?あ〜…いや、ごめん。考え事してた」
「考え事?どんな事ですか?」
自分の顔を見て考え事をされていた内容が気になるのか、望月は眉を寄せて聞く。
まさか、疑ってましただの正体を現せだの言う訳にもいかず、俺は話題を探す。
「えっと…そ、そう!特に好きなのは何なのかと思ってさ」
半ば気になっていたのは確かだ。
俺は話を途中で止められると、返って気になるタイプらしい。
「僕が好きなのは、種類が豊富で美味しいクッキーですよ」
確かにクッキーには数多の種類があるよな。
外国産のクッキーもあるし…。
「一番好きなのは、丸い缶に入ってるクッキーの詰め合わせなんですけど、最近売ってる所が少ないんですよ〜」
丸い缶と聞いて、小さい頃に母親が買って来てくれたものだなと思い出す。
中身がニ段になっていて一段食べ終わり落胆していた子供時代、まだ下にあると知った時は喜んだものだ。
望月にも、そういう記憶があるんだろうか?
俺がじっと凝視していたので、アイスを食べている望月が首を傾げて聞いてくる。
「え?あ〜…いや、ごめん。考え事してた」
「考え事?どんな事ですか?」
自分の顔を見て考え事をされていた内容が気になるのか、望月は眉を寄せて聞く。
まさか、疑ってましただの正体を現せだの言う訳にもいかず、俺は話題を探す。
「えっと…そ、そう!特に好きなのは何なのかと思ってさ」
半ば気になっていたのは確かだ。
俺は話を途中で止められると、返って気になるタイプらしい。
「僕が好きなのは、種類が豊富で美味しいクッキーですよ」
確かにクッキーには数多の種類があるよな。
外国産のクッキーもあるし…。
「一番好きなのは、丸い缶に入ってるクッキーの詰め合わせなんですけど、最近売ってる所が少ないんですよ〜」
丸い缶と聞いて、小さい頃に母親が買って来てくれたものだなと思い出す。
中身がニ段になっていて一段食べ終わり落胆していた子供時代、まだ下にあると知った時は喜んだものだ。
望月にも、そういう記憶があるんだろうか?