My true love
そんな私に大翔から2つ目のプレゼントが届いた。
それは、移植から2週間後
―2月28日―
少しずつ、回復に向かいつつある。
傷口もふさがり、なぜか拒絶反応が起こらなかった。
普通、移植をすると、他人の臓器を体に入れることになるため、他人の臓器を受け付けず、激しい拒絶反応が起こる場合がほとんど。なのに…あたしにはなかった。これも奇跡に近いのにもっとすごい奇跡が起こった。
この日の午後。
いつもと変わらず泣いているあたしに急に激しい吐き気があたしを襲った。
「もしかして、拒絶反応?」
拒絶反応が起きて、このまま死ぬことを期待していた。
私は、なぜか外に出たくなった。きっともうすぐ死ねるかもしれない…
という安堵からだったのかも知れない。
久しぶりに出た廊下には、新しく子供達の絵が飾られていた。
私は…どれだけとじ込もっていたのだろう。
時間の感覚までも鈍っていた。