My true love
ードサッー
私の手からバックが落ちた。
後ろから抱き締められた。
「あったかい」
彼の温もりが冷えた私の心に染み渡った。
ゆっくりと彼は私の唇にキスをした。
一瞬の間に。
「急にごめん」
私は急いで彼から離れた。
「本当ごめん」
「あの…。私に、"好き"を教えて下さい」
彼は目を見開き私をみた。
「私の大切な人になって下さい」
訳のわからないことを口にしてしまった。
恥ずかしくて、また背を向けてしまった。
彼は、ゆっくり私の方まで歩み寄り、またギュッと抱き締めた。