My true love
第二章
真実
――7月28日――
夏休みになった。
今年の夏は例年に比べて暑くなる予報。
暑さに弱い私はずっと家にこもり勉強する休暇になる。
大翔は来年大学入試を控えている。そう簡単には会えないだろうと思っていた。
―携帯が鳴った―
「はい?」
「咲季?大翔だけど、これから会えるか?」
「会えるけど、受験勉強で忙しいでしょ」
「大丈夫♪じゃ12時にいつもの駅で待ち合わせな。じゃあとで」
「ちょっと!大翔!?」
一方的に切られた。
時計を見ると後1時間しかない。
急いで支度をして、階段をかけ降りた。