My true love


涙が止まらない。


今話すの止めたら、一生悔いが残る。


嫌われても、言わないよりましだ。と自分に言い聞かせまた話し始めた。


「図書館で倒れたのは、心室細動って言って、心臓が痙攣して全身に血液を送り出せなかったから。今日は薬を飲んだから心室細動には、ならなかったけど薬の副作用で眠くなって寝ちゃったの。
毎月病院に行って検査を受けてるけど日に日に悪くなってる。
このままだと、あと持ち1,2年だって言われてる。
大翔に隠すもりはなかったの。ただ、嫌われるのが怖かっただけ。ごめんなさい。
あたしたち別れあ方がいいよね…。
だって大翔が不幸になっちゃうから。
今までありがとう。幸せだった。結婚しようって言ってくれてありがとう。」


悲しい別れ。


これでいいんだよね。



あたしは、大翔のベッドから立ち上がると、丁寧にたたまれたコートを手に取り部屋を後にしようとした。

大翔。

今までありがとう。


本当に大好きでした。


幸せになってね。





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