My true love


「咲季!」

大翔が私を呼んだ。

でも、振り向けるわけがない。

「咲季…。こっち向いて…まだ俺の答えを出してない。別れる事は、勝手に咲季が決めたことだ。
最初に言っただろ?咲季にどんな過去があろうと嫌いにはならない。
ずっと好きだし、ずっと愛してるって。」


「でも……。」



話し出そうとするあたしに大翔は優しくキスをした。

「もういい。それ以上話すな。好きだって言ってんだろ!何回言えばわかるんだ!」


「本当に私でいいの?
足手まといになるよ…。私大翔のお荷物になりたくないよ。それに、普通のカップルがするようなことできないよ…?
それでも……それでも大翔は幸せ?」


「あぁ。咲季と居られるだけで幸せだ。」






< 36 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop