My true love
「咲季!」
大翔が私を呼んだ。
でも、振り向けるわけがない。
「咲季…。こっち向いて…まだ俺の答えを出してない。別れる事は、勝手に咲季が決めたことだ。
最初に言っただろ?咲季にどんな過去があろうと嫌いにはならない。
ずっと好きだし、ずっと愛してるって。」
「でも……。」
話し出そうとするあたしに大翔は優しくキスをした。
「もういい。それ以上話すな。好きだって言ってんだろ!何回言えばわかるんだ!」
「本当に私でいいの?
足手まといになるよ…。私大翔のお荷物になりたくないよ。それに、普通のカップルがするようなことできないよ…?
それでも……それでも大翔は幸せ?」
「あぁ。咲季と居られるだけで幸せだ。」