My true love


夜中に大翔から電話が掛かってきた。


「もしもし?」


「夜中にごめん。あのな!」


「どうしたの?そんなに楽しそうに?」


「さっき、咲季の事を両親に話したんだ。病気の事も全部。そしたらあっさり許してくれたんだ」


「……。」


「聴いてるか?」


ハッとした。


「聴いてるよ。」


「だから、これでコソコソする事はないんだ」


「うん……。」


話が続かない。


「大翔。眠い」


「ごめん。ごめん。明日家に来てくれ。待ってる。じゃあおやすみ。起こしてごめんな」


一方的に切られた。


そんな事は気にせず、深い眠りにおちた。




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