My true love
もし私が死んだら、
大翔はどうするんだろう?
きっと大翔カッコイイし頭いいからすぐにあたしより可愛い彼女ができるんたろうな。
そんなの嫌だ。
私だけが映っていた大翔の瞳に他の女の姿が映るなんて!
絶対に嫌だ!
涙が溢れてくる。
「どうして?
なんで私だけこんなに苦しまないといけないの?悪いことしてないのに……ひどいよ。
こんなのひどいよ。」
荒れ狂ったように泣き叫んでいたあたしの所に大翔がきた。
「咲季」
大翔は泣いている理由を訊かずにギュッと抱き締めてくれた。
「俺は咲季の目になりたい咲季の目になって、咲季と同じ物を見て、触れて、時には大粒の涙を流したり、笑ったり、怒ったり。同じ事をしたいんだ。」
そっとキスをした。
久しぶりに、ひとつになった。
病院のベッドの上で。
愛をもう一度確かめあった。