PURELOVE
「お前、確か去年優勝した…」
「あぁ。今年、お前の学校に準々決勝で負けた△△高校のフォワードだ!」
「やっぱりな。何でこんな所にいるんだよ?」
「試合見に来てんだよ!見れば分かるだろ?」
うん、確かに。って…
「楓君、やっぱ知り合いなの…?」
小声で聞いてみる。
「あぁ。県予選ん時に当たったんだよ。ま、俺達が勝ったけどな!」
楓君はわざとらしく、声を大にしてそう言った。
それに少しカチンときた様子の圭君。
「シュート決めたのお前じゃねぇだろ!」
…何だかお互い顔見知りのくせに、仲は良くないみたい。
「楓君、もう行こ!…圭君、じゃあね!」
そう言って楓君を押して戻ろうとするあたしに、
「またメールするね!」
と小さく囁き、圭君は去っていった。
席に戻るのかと思いきや、そのまま外に出ようとする楓君。
「あれ?試合見なくていいの…?」
「…もう終わった」
「あ、そうなんだ。結果…どうだったの?」
「1‐0で◇◇の勝ち」
「そっか…」
…何だか楓君、怒ってない?
――――――――――――
―――――――――――
結局その後駅でバイバイする時まで、楓君は一言も話してくれなかった。
何でだろう?
あたし、何か怒らせるようなことしたっけ?
う~ん…もしかして応援してたチームが負けちゃったのかな?
楓君のテンションのUPDOWNといい、圭君との偶然の出会いといい、何だか疲れる1日だった。
……あたし、これからどうなるのかな?
「あぁ。今年、お前の学校に準々決勝で負けた△△高校のフォワードだ!」
「やっぱりな。何でこんな所にいるんだよ?」
「試合見に来てんだよ!見れば分かるだろ?」
うん、確かに。って…
「楓君、やっぱ知り合いなの…?」
小声で聞いてみる。
「あぁ。県予選ん時に当たったんだよ。ま、俺達が勝ったけどな!」
楓君はわざとらしく、声を大にしてそう言った。
それに少しカチンときた様子の圭君。
「シュート決めたのお前じゃねぇだろ!」
…何だかお互い顔見知りのくせに、仲は良くないみたい。
「楓君、もう行こ!…圭君、じゃあね!」
そう言って楓君を押して戻ろうとするあたしに、
「またメールするね!」
と小さく囁き、圭君は去っていった。
席に戻るのかと思いきや、そのまま外に出ようとする楓君。
「あれ?試合見なくていいの…?」
「…もう終わった」
「あ、そうなんだ。結果…どうだったの?」
「1‐0で◇◇の勝ち」
「そっか…」
…何だか楓君、怒ってない?
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結局その後駅でバイバイする時まで、楓君は一言も話してくれなかった。
何でだろう?
あたし、何か怒らせるようなことしたっけ?
う~ん…もしかして応援してたチームが負けちゃったのかな?
楓君のテンションのUPDOWNといい、圭君との偶然の出会いといい、何だか疲れる1日だった。
……あたし、これからどうなるのかな?