PURELOVE
「1‐0で◇◇の勝ち」


「そっか…」


何故か無償に腹がたった俺は、その後立川と一言も口を聞かなかった。


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―――――――――――


次の日になっても、気分が優れない俺。


昨日のあの男の含み笑いが頭から離れない。


あいつ、まじムカつく!


立川と知り合いみたいだったけど、どうゆう関係なんだ?


てか、あの立川に男の知り合いがいるってことにビックリだよな…。


「クソ!まじムカつくわ~!」


「…なぁ~にが、ムカつくだって?」


「……は?」


「は?じゃねぇだろうが!このバカ!今は授業中だっつうの!教科書ぐらい開けや!」


……え?授業中?


俺、学校に来た記憶も曖昧なんスけど…


てか、先生怖ぁ~


「そんな怒るなよ、先生!あんま怒ってると禿げるよ?」


今は数学の授業らしい。


今俺を怒ってるこの先生は、若くて話が分かるからみんなの信頼も厚い。


だから、俺も気楽に話せた。


「山本!俺の心配より自分の心配しろ!もう時間ないんだぞ?お前進学する気あるのかっ?」


進学か…


そういや、立川はどうするんだろ?
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