PURELOVE
「ふぅ~ん。で?」


「…で?って?」


「で、何で話したわけ?」


「うん、何かね?高校はこっちに戻ってきたらしくて。あ!彩花も見たことあるよ!県予選の時に、楓君が準々決勝で当たった所の1人だったみたいなんだ。」


「あ、そうなの?あんた、その時気付いたの?」


「ううん、全く!プロの試合見に行った時にいきなり話しかけられたんだけど、その時も最初は全然分からなかったんだ~」


「でも、相手はすぐに分かったのよね?」


「?…うん」


「なかなか厳しい状況ねぇ~」


「…何が?」


「あ、こっちの話。それでそれからは何もないの?」


「ううん。その時にアドレス交換したから、毎日メール来るよ?」


「は?毎日?あんた、何でアド教えたのよ?」


「な、何でって言われても…圭君がしつこかったから…」


「ハァ…ま、いいわ。どんなメール来てるの?」


「どんな、って…普通だよ?今何してるの?とか、高校はどう?とか。」


「……………」


あたしの言葉に、彩花は急に考え込むように黙ってしまった。
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