PURELOVE
彩花は身長が、162㌢。


それに比べて、あたしはどんなに頑張っても153㌢。


手を目いっぱい上に伸ばした彩花には、届くはずがなかった。


少しいじってから、やっと返してくれた。


「…何したの?」


「ん?ただ、10時半に駅で待ってるって送っただけよ?」


「何だ、代わりに断ってくれたのって…えぇえぇえぇぇっ!?なんで勝手にOKしてるのっ?」


彩花はあたしの大声に顔をしかめながら、当たり前のように答えた。


「だって、あんた楓君ともあれっきりメールしてないみたいだし。その男ならまだ大丈夫みたいだから、そこで男嫌い直してきな!」


「…………」


……あの、


誰か、この子を止めてくれませんか…?











そんな切なる願いなんて通じることなく、またしても彩花の思いつき(命令)に促されて、あたしの日曜日は決定した。
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