PURELOVE
あ!彩花にも買っていってあげなきゃ!


突如彩花のことを思い出し、あたしは他の物を見渡した。


彩花が好きな物、彩花が好きな物…


…彩花って、何が好きなんだろう?


タコ?カニ?魚?イルカ?


分かんないやっ!


よし、食べ物にしよう!


あ!彩花と言えば、一輝君!


二人で分けれるように、あたしはさっき悩んでいたクッキーをお土産にすることにした。


そういえば…楓君、どうしてるのかなぁ?


図書館以来、全然連絡取ってない。


抱きしめられた時…


彩花には嘘ついちゃったけど、あたし…全然嫌じゃなかった。


ビックリして嫌って言っちゃったけど…すごくドキドキした。


何か当たり前だけど、楓君って男の子なんだなって思った。


他の人は絶対ダメなのに、楓君なら大丈夫だった。


彩花が言う通り、お兄ちゃん以外の言葉で表すとしたら…


楓君は、あたしにとってどんな存在なんだろう?



「みっちゃん!」


そんなことを考えていると、後ろから圭君に声をかけられた。


「ギャッ!」
< 127 / 243 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop