PURELOVE
「……何となく」


「だから、美鈴はそんなに悩まなくていいのよ?美鈴の幸せを願って荒井も諦めたんだから、美鈴がそんな顔してたんじゃダメでしょ?」


「……うん!そうだね!彩花、ありがとう!」


あたしは最後に圭君が言った言葉を思い出して、勢いよく頷いた。


「後ろばっか向いてちゃダメだよね!あたし、ちゃんと前向いて歩く!」


握り拳を作りながら立ち上がって、宣言した。


「そうよ!じゃあ、今週の土曜日あたしと遊園地行かない?」


「…え?何でいきなりそんな話になるの?」


「景気づけに丁度良いじゃない♪クリスマスが近いから、イルミネーションとかも綺麗みたいよ?」


「ホント?そっか、遊園地!そういえばこの頃行ってなかったもんね!よし、行こっ♪」


こうして、あたしは軽々しく彩花と約束をしてしまった。


――――――――――――

――――――――――


そして、土曜日!


晴れ渡った空。


とまでは言わないけど、冬はいつも似たような天気だもんね。


寒いのは仕方ない。
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