PURELOVE
「うん!せっかくのクリスマスだから♪」


「じゃあ、俺もそれにしよっと!飲み物は?」


「う~ん…じゃあ、ミルクティー!」


「後はいい?」


「うん♪」


「すみませ~ん!」


今度来たのは、さっきの若いウエイトレス。


…ではなく、30代後半ぐらいの太った男だった。


「これとこれと、あとこれでお願いします。」


注文を終え、ふと立川の方を見ると…


浮かない顔をしていた。


「…どうした?」


「さっきの人、絶対このカフェに合ってないよ…」


「プッ!それ、失礼だろっ!」


「だって…こんな可愛いカフェなのに、あんなオタクっぽい人似合わないよ!」


「た、確かに…」


「だよね?ちょっと残念…」


「きっとここの店長、人を見る目ないんだな!」


「ホント!せっかくの雰囲気、台無しだよ」


そんな風に店にいちゃもんをつけている間に、ケーキが運ばれてきた。


「美味しそう♪いただきまぁ~す☆」


モグモグ…


「美味し――ッ♪♪」


立川の感想を聞いた後、俺もケーキを口に入れた。


あっという間に食べ終わって、会計場所に向かう。
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