PURELOVE
「じゃあ、交換だな♪はい!」


「うん♪はい!」


お互い持ってきたプレゼントを渡し合った。


「じゃあ、せーのっ!で開けよ♪」


「おぅ!」


「「せーのっ!」」


ガサッ!ビリッ!


「おっ!これ、試合のチケットじゃん!よく手に入ったなぁ~!……ん?まだある?…これ、立川が作ったのか?」


俺の手に握られているのは、サッカーのアップリケが貼ってある小さめの巾着。


「…あ、うん…」


立川は袋を開けて、ビックリしながら答えた。


「サンキューな!まじ嬉しい!…あ、立川もちゃんと開けろよ!」


「うん…でも、これって…?」


「あぁ。ちょっと貸してみ!」


「…うん」


パカッ!


俺は箱からそれを取り出して、立川の右手薬指にそっと入れた。


「楓君…これ、指輪だよね?高いんじゃないの?」


「あんま金持ってなくて、全然高くねぇよ?だけど、俺がいない時でもそれしてれば男近寄ってこねぇから!」


俺は少し照れて、横を向きながら言った。


「嬉しい!ありがとう、楓君!…エ~ン!」


いきなり泣き出した立川。


オイオイ…


何て泣き方すんだよ…
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