PURELOVE
「…え!ちょっ!どうした?どっか痛いのか?」


心では冷静に受け止めつつも、動揺して慌てる俺。


「ううん、大丈夫。何かすごく胸がいっぱいになっちゃって…でも、超嬉しい!」


「なんだ…焦って損した!」


「エヘッ!ごめんね?」


その可愛い仕草に、危うくノックアウトされそうになる。


「もういいし!もう1つ袋にあるから!」


ガサゴソ…


「…あ!クマのヌイグルミだぁ♪」


「すっげぇ~小さいけどな!」


「ううん!ちっちゃくて可愛い☆ありがとう♪」


さっきまで泣いていたくせに、今度はニコニコと笑っている立川。


そういや…何か、そんな諺があった気がするな。



そのまま、俺達は立川の家に向かった。


もう少し一緒にいたかったけど、立川がクリスマスは毎年家族で夕飯を食べるらしいから仕方ない。


「楓君、勉強進んでる?」


「…センターまであと1ヶ月ねぇから、ちょっとやべぇかも。だから冬休みとかあんま会えねぇかもしれねぇけど…ごめんな?」


「そっか!なら、仕方ないね。でも合格したら、いっぱいどっか行こうね♪」


「おぅ!」


「じゃあ、家ここだから!送ってくれてありがと♪今日すごく楽しかったよ!」


「俺も!とくにカフェとか!(笑)」


「アハハッ!気を付けて帰ってね?」


「おぅ!またメールするな!」


「うん!バイバイ♪」


「じゃあな!」
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