PURELOVE
ゆっくりと余韻に浸りながら、元来た道を戻って行く。


今までの俺はクリスマスなんて超無縁で、そんなの必要ねぇとさえ思っていた。


部活の奴等とサッカーしたり、カラオケに行ったりして、充分楽しかったから。


だけどこんな行事があって、今はホント良かったと思う。


そのおかげで、俺の知らない立川を今日見ることができたと思うし、それに比例するように立川に対する気持ちも一段と大きくなった。


これからも、こんな風に立川と過ごしていけたらいいな!


そんな風に思った。



…よっしゃ!


家帰って、勉強でもすっか!


今の俺は、立川の笑顔で動いているみたいで…


立川のためなら、嫌いな勉強でさえ何だかできる気がした。


もう一度立川の家を見て、俺は大きく足を踏み出した。
< 190 / 243 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop