PURELOVE
「ただいま!」


「パパ、おかえりなさぁい♪」


「あなた、お疲れ様!外寒かったでしょ?」


少し遅れて、ママも近づいてきた。


「あぁ。でも、ちゃんとケーキは買ってきたぞ!ほら♪」


「わぁ~!大きいね!」


ケーキの箱を見せるパパに、あたしは笑顔で答えた。


「じゃあ、恭介も早く着替えて来て!早く食べましょ♪」


「そうだな。」


この後、あたし達は3人でテーブルを囲んで楽しく夕飯を食べた。


「食べた食べたぁ♪もうお腹いっぱい!」


お皿を片付けているママを手伝いながら言う。


「…あら?美鈴、その指輪どうしたのっ!?」


ふとあたしを見たママが叫び声を上げた。


「…何だと!?」


テレビを見ていたパパも何故か近寄ってきた。


「美鈴、どうゆうことだ?」


パパが言うと、ママも頷いた。


「……えっと…」


どうゆうことって…


何て答えればいいのかな…?


2人に責められ、若干戸惑うあたし。


「あのね…実は、彼氏できたの♪」


幸せそうに笑うあたしとは逆に、2人の顔は驚きで満ち溢れていた。
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