PURELOVE
「まぁ♪美鈴、ついにできたのねぇ!」


あたしを抱き締め、喜ぶママ。


「美鈴は、一生俺から離れないと思ってたのに…」


漫画のように壁に手を置いて、下を向くパパ。


「や~ねぇ~!美鈴がお嫁に行くわけでもあるまいし!」


ママがパパの背中を叩く。


「で、どんな人なの?年上?同い年?それとも年下?いつから付き合ってるの?あっ、今日午後その子といたのね!そうなんでしょっ?」


ママから、質問攻めを食らうあたし。


「えっと…」


どの質問から答えればいいか分からなくなった。


「…真美。そんなくだらない質問はいいんだ。」


パパがママを制した。


「アハッ!ごめんなさい。つい興奮しちゃって…」


「美鈴。そこに座りなさい。」


パパがいつになく真剣にあたしを見た。


「…はい」


少し緊張して答える。


「俺が一番聞きたいのはな…」


重苦しいその空気に、思わずゴクッと生唾を飲んだ。


「…その子とはどこまでいったんだ?」


「………………………へ?」


拍子抜けするあたし。


えっ?どこまでって………


「あ~!あたしも聞きたいわぁ♪」
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