PURELOVE
ママも賛同した。


「指輪貰ったんだから、チューはしたんでしょ?他は?ねぇ、もうヤッちゃったの?」


「ヤッ…美鈴、そうなのか?」


ママが言うと、パパが慌ててこっちを見た。


「……………」


あたしが何も答えないと分かると、いきなりパパが立ち上がった。


「俺は許さないぞ!まだ高三だろ?」


「あらぁ~!今時の子なら、高校生だって遅いくらいよ!」


「そっ…そうなのか?」


パパが慌て出した。


あたしなんかそっちのけで、勝手に暴走するパパとママ。


「ちょ…ちょっと待ってよ!」


思わず立ち上がると、部屋は一気にシーンとなった。


「あっ…あたし達、ただプラネタリウムに行ったりしただけで何もしてないよ!」


「あら、そうなの?つまんな~い」


「なんだ…良かった」


あからさまに、両極端な態度をする2人。


「じゃあ、その分じゃ手も繋いでないの?」


「…えっ……あっ!携帯に電話が!じゃ、お休みなさい!」


逃げるように2階に上がった。
< 195 / 243 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop