PURELOVE
もちろんクラスの全員が、あたしの回りに集まって口々に言った。


「あの男嫌いの美鈴に彼氏が?まっさか~!」


「ねぇ、どんな人なの?カッコイイ!?」


「クリスマスどこ行ったの?」


「付き合ってどのくらい?」


……デ、デシャブ?


パパとママの反応と全く一緒なこの光景に、ただテンパることしかできなかった。


ちょうどチャイムが鳴って先生が入ってきてくれたから、あたしは何も答えないで逃れることができた。


でも、忘れちゃいけない要注意人物が1人。


「美鈴、あとでじっっっくり聞かせてもらうから!」


そう簡単に逃れられる相手じゃないみたい…


あたしは彩花に、一種の恐怖すら感じずにはいられなかった。(笑)


―――――――――――――

――――――――――――


そして、放課後。


近くのファミレスに入って、洗いざらい全てを自供した。


あたしをそこに繋ぎ止めたのは、唯一パフェの存在があったからかも…(笑)


「ふぅ~ん。まぁ、良かったじゃない?上手くいってて。」


「うん♪」


「ただし、1つ聞くけど…」


まさか…、デシャブ(パートⅡ)?
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