PURELOVE
次の日も、その次の日も…


男の子は他の男の子と一緒になって、あたしの悪口を大声で言ったり、オモチャの虫を引き出しの中に入れてきたりした。


一人っこだったこともあって、少しずつ男の子はああいうものなんだって思うようになった。


心の中で、


[男=乱暴、下品、人の気持ちなんて考えもしない生き物]


そんな方式さえできた。


それからも全く止まらないいじめに耐えきれなくなったあたしは、学校を休みがちになった。


今だからそれが、“好きな子をいじめる”っていうことだって分かるけど……


当時小4だったあたしには、全く分からなかった。


だから、敢えて家から遠い私立の女子中学校に入学をした。


悪口を言う男の子がいない中学はすごく楽しくて、毎日が充実していた。


だけど、2年生のある日―再び悪夢があたしを襲った。


仲の良かったクラスの子が、隣のクラスの子に、


“3つ上のお兄ちゃんとその友達が一緒に遊ばないか?”


って言われたらしくて、あたしにも一緒に行こうって誘ってきたんだ。


上手く断りきれなかったあたしは、仕方なく行くことに同意した。


制服だとマズイから、中学が近かった隣のクラスの子に服を借りて、カラオケに行った。
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