PURELOVE
『おぅ!ところで立川さ、31日の夜中外出れる?』


「う~ん、どうかなぁ?親に聞いてみないと分かんない…」


『そっか…もし、出られるようなら初詣行かねぇ?』


「あっ、行きたい♪ちょっと聞いてくるね!あたしから電話かけるから待ってて!」


『お、おぅ!』


電話を切るとすぐに、バタバタと階段を降りてリビングに向かった。


「パパ!ママ!」


「どうした?大声出して…」


「あのね!31日、初詣行ってもいい?」


「初詣?いいけど、何時に行くんだ?」


パパが新聞を見たまま、返事をした。


「…えっとぉ~、何時だろう?時間は分からないけど、夜中って言ってたよ!」


「夜中ぁ?ダメだ、ダメだ!危なすぎる!」


「…え~!絶対大丈夫だよ!」


「絶対ダメだ!」


「何で?ヒドイよ、パパ!」


暫くあたしとパパが言い合っていると、見かねたママが口を挟んだ。


「美鈴、誰と行くの?」


「エヘッ!あのねぇ…彼氏♪」


「まぁ♪そうなの?あたし、どんな子か気になってたのよ~!じゃあ、迎えに来てもらってその時顔見せてくれるなら、行ってきてもいいわよ☆」
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