PURELOVE
「『…………』」


俺達に、久しぶりの沈黙が訪れた。


ま、そんなちょっと抜けてる(…のか?)所も引っくるめて、俺は立川が好きなんだし…


立川と初詣行けるなら、迎えに行って両親と会うぐらいどうってことねぇよな。


「…じゃあ、11時半ぐらいに立川ん家行くな?」


『……えっ、来てくれるの?』


「当たり前だろ?俺、立川と2人で初詣行きてぇもん。」


さっきの仕返しッ♪とでも言うように、俺はサラッと恥ずかしいことを口にした。


『……!?』


案の定、立川は俺の想像したような反応をした。


「じゃあ、31日の11時半にな!オヤスミ♪」


俺は若干笑いを堪(コラ)えながら、そう言って電話を切った。


それからもう一度、机に向かって勉強を再開した。


……ぶっ!


途中何度もさっきの出来事を思い出しては、1人で吹き出していた。


後になって冷静に考えてみると、これほど気持ち悪くてうざいヤツはいねぇと少し反省した。(笑)



ふと窓を見ると、フワフワと雪が舞っている。


31日楽しみだな…


俺は机の電気を消して、布団に入った。
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