PURELOVE
美鈴☆好きの気持ち
あっという間に冬休みも終わって、2月に突入!


最近は1週間に1回の登校日以外は、学校に行かなくてよくなった。


「おっはよ~☆」


久しぶりの登校日のせいか、あたしは朝からテンションが上がったまま教室の扉を開けた。


「…………」


…あれ?


いつものようなみんなからの返事はなくて、教室を見渡した。


教卓に集まって、何かを真剣に見ているみたい…?


何してるのかな?


静かに近寄ってみる。


中央にはクラスの中心人物的存在の子がいて、教卓には何かの雑誌のような物が置かれていた。


「ば…れ…ん……あっ!バレンタインだっ!」


一番後ろにいる子のさらに後ろから、雑誌に大きく書かれている文字を読み上げる。


すると、一斉にみんなが振り返った。


「何だ…美鈴かぁ~!ビックリさせないでよ!」


「あ、ごめん!」


「もちろん、美鈴は手作りだよね?」


「…?…何を?」


「何をって…チョコに決まってるでしょ!」


「あ、うん!今年もみんなで交換しようね♪」


「「……ハァ~」」


みんなの口から合わせたような溜め息がこぼれた。
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