ＰＵＲＥＬＯＶＥ

「今日…？ん～、サッカーの大会あるわけでもねぇし…誰かの誕生日でもねぇし……一体何の日だ？」


「……ぷっ！」


「…何笑ってんだよ？人が一生懸命考えてる時に…」


「…だってぇ～！やっぱ楓君らしいなぁって思って♪」


…？俺らしい？


何だ、それ？


意味が分からなくて、美鈴を見つめた。


「…楓君。あれ見て！」


すると、とある店を指差した。


そこには、バレンタインデー用のポスターが貼られていた。


「…あ！そういうことか！」


妙に納得して、また美鈴を見る。


「はい♪あたしから楓君にチョコのプレゼント☆」


「…まじで！？手作り？」


「うん♪開けてみて！」


「おぅ。」


可愛らしい紙袋を開けると、中からこれまた可愛らしいラッピングがされたチョコが入っていた。


「おぉ～！すげぇー！これ、何味？」


中には緑とピンクのチョコが入っていて、こんなの見たことがねぇ俺は一気にテンションが上がった。


「抹茶とイチゴだよ♪食べてみて！」


「あぁ♪…どっちから食おうかな～」


「全部楓君のなんだから、どっちから食べても一緒だよ？」


そう言って美鈴は、また可笑しそうに笑った。