ＰＵＲＥＬＯＶＥ

すっかり機嫌を取り戻した彩花と、すっかりお金が寂しくなったあたしは、服を探し求めて歩き回った。



あっという間に時間は過ぎて、家に帰ることに。


別れ際、彩花は思い出したようにあたしに言った。


「あ、そうだ！来週の土曜日空けといてねぇ♪」


「え？何で…」


「じゃあねぇ～」


「あ、ちょっと！彩花～」


さっさと去ってしまった。



来週の土曜日？


今度はなんだろう？


カラオケ…かな？


まっ、いっか！


早く帰ろ～と。


歩き疲れたあたしは、よく考えもせずに家に向かった。


それから、また一週間後。


今日は土曜日。


天気は快晴。


結局どこに行くか教えてくれなかった彩花の元にあたしは向かった。


「おはよ！」


「あ、おはよう！美鈴、今日は遅刻しなかったね」


「いつも遅刻するわけじゃないよ、あたしだって！」


「はいはい。じゃあ、行こっか！」


「うん。でも、そろそろどこ行くか教えてくれてもいいんじゃない？」


「ダメダメ！目的地行けば分かるから！あ、早くしないと電車来ちゃう！急ごっ」


「あ、うん」


ギリギリ電車に乗って、揺られること３０分。


その後、少し歩いて目的地についた様子。