PURELOVE
そこは…


う、運動公園!?


彩花、いきなりスポーツに目覚めたのかな?


あたし、スカート履いてきちゃったけど…


でも、彩花も運動するような服装じゃないみたい。


???


いつものことながら、意味が分からない彩花の行動にあたしは、頭がついていかなかった。



「あ、いたいた!」


いきなりそう言うと、彩花はある人物の所に走っていった。


あたしも取りあえず彩花の後を追いかけた。


そこにいたのは…


「あたしの彼氏♪」


彩花が嬉しそうに男を指さし、あたしに紹介した。


は???????


な、何で彩花の彼氏がここに?


あたしは驚きを隠せないまま、フリーズした。


「それで、これがあたしの友達。美鈴だよ」


あたしのことなんてお構い無しに、彩花はあたしを紹介した。


「君があの美鈴ちゃんか~!よろしくね♪」


まだ止まったままのあたしに、彼氏君は手を差し出した。


それを見てハッとする。


彼氏っ!?


イコール男じゃん!


「やだっ!」


差し出された手を払い除け、走り出す。


ハァ…ハァ…


走れなくなるまで走って、近くにあったベンチに座った。


だけど中学の時のことを思い出して、震えが止まらなかった。
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