PURELOVE
相手は充分体を動かせていて、一回戦を勝って勢いがある。


俺達メンバーは、次に当たる学校の試合を見て、研究することにした。


前半は0‐0のまま終了し、休憩に入った。


俺達は試合を見て思ったことなどを出し、作戦を話し合った。


その最中、俺の携帯が鳴った。


……あ、やべっ!


鞄にしまうの忘れてた!


相手は、一輝からだったから仕方なく電話に出た。


「何だよ?一輝。俺、忙しいんだけど!」


『マジごめん!忙しいのは分かってるんだけど、美鈴ちゃんがどっか行っちゃって見つからないんだ!お前も手伝え!』


「は?今どこだよ?俺、大会中なんだけど!」


『だから、お前の応援するために彩花が美鈴ちゃん連れてきたんだけど、そのことは美鈴ちゃんには内緒にしてさ!それで、いきなり俺が出てきたもんだから、美鈴ちゃんビックリしたらしくて、どっか走ってっちゃったんだよ!携帯かけても全く通じないし…頼むよ!少しだけでいいからさ~』


「…まぁ、話は分かったけど、美鈴って誰だよ?」


『…は?お前がメールしてる子だぞ?忘れたのか?』


「あぁ、立川のことか…俺、ここ一週間は大会に集中したいからってメールやめて貰ってたからすっかり忘れてたわ!ハハッ!」
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