PURELOVE
観客席に急いで戻ると、点数は1‐0になっていた。


「うわっ!どうなったの?」


俺は、隣にいる池田(サッカー部の部長)に勢い良く聞いた。


「あぁ、後半になって〇〇高校が攻めてゴールしようとしたんだけど、キーパーに止められて、その後素早いパス回しで××高校にカウンターされた…ってわけ!」


「そうか…俺らも気を付けなきゃな!」


「あぁ、そうだな…」


そのまま一点を守りきった××高校が、俺達の初試合に決定した。


お昼を挟んで、また試合が始まった。


前半20分で相手に先制されたけど、俺達はそこで火がつき、前半で同点に後半で一点を取り勝つことができた。


まずは一勝することができた俺達は、その後も淡々と勝ち進んだ。


そして、ベスト4を決める試合になった。


相手は、優勝カップを返還していた、△△高校。


そう、この試合が俺達にとっての最大の山場だ。


しかも、これに勝たなければ県大会にはいけない。


イコール引退。


俺達は、この試合に全てをかけるつもりで臨んだ。
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