PURELOVE
俺は、立川からオヤスミのメールが来るのを確認してから、またみんなの所に戻ろうとドアに手をかけた。


すると、電話がかかってきた。


見ると、一輝からだった。


『よぉ、楓!』


「あぁ。今日は応援来てくれてありがとうな!」


『あぁ、いいってことよ!てか、優勝おめでとさん♪』


「おぅ、サンキュー!」


『てか、生☆美鈴ちゃんを見た感想は?』


「感想って……今まで女なんか興味なかったから、正直すごい印象濃いよ(笑)何たって、いきなり泣き顔で、それから睨まれたからな…」


『…俺は、手払い除けられて逃げられたけどな。』


「は?まじ?それ、ダサっ!」


『……(怒)…まぁ、俺の時と違ってお前の時は、随分大人しかったみたいだけどな!』


「は?見てたのかよ?」


『いや、彩花が言ってた。お前ら、ホントに楽しませてくれるな!(笑)大会も大切だけど、そっちも頑張れよ★じゃあな!』


「そっちもって……かず…」


ブチッ


くそっ、一輝のヤツ切りやがった…


まぁ、初めて女を意識したのは確かだけど…


ん?それだけじゃないような…


うわっ、何だ?


このすっきりしない気持ちは…










結局、その気持ちが何なのか分からないまま俺は店に入った。






空には、三日月がぽっかりと浮かんでいた。
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