PURELOVE
それを見て、さっきまで沈んでいた気持ちがすごく元気になった。


よし、今日も勝つぞっ!


頬をパチンと叩いて、気合いを入れた。


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結局、俺達の学校は快進撃を続け、ベスト8入りすることができた。


それは、学校始まって以来初めてのこと。


今日で部活は引退になるけど、あんまり悔しくはなかった。


自分達の持ってる力以上を発揮することができたから。


そして、今。


俺は自分のベッドに正座をして、携帯とにらめっこしている。


なぜこうなったかというと…


全ての原因は、あのお節介カップルとの会話から始まった。



「ベスト8、おめでと!」


「おめでとさん!」


2人からお祝いの言葉を貰う。


「おぅ!最後まで応援してくれてありがとな!」


「あ、そうだ!美鈴に結果報告してあげてね!気になってると思うから」


「あぁ、分かった。夜メールするよ」


「はぁ?メール?普通電話だろ?」


いきなり一輝が大声をあげた。
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