PURELOVE
「で、電話?俺、立川の番号なんか知らねぇし!」


「あたしが教えてあげる★はい、読むよ!090‐………」


「いやっ、ちょっと早いって!もう1回!」


すっかり二人のペースにはまってしまった俺。


「美鈴にも電話くるからって言っとくね!」


「…………」


気付いた時には、電話するしかない状況を作られていた…ってわけ。


―――――――――――――

――――――――――――


もう電話するしかねぇじゃん!


頑張れ、俺!


自分を奮い立たせ、発信ボタンを押した。


プルルル…プルルル…


なかなか出ない。


諦めて切ろうとした瞬間、


『……はい』


電話が繋がった。


「…俺、山本。」


『…うん』


「『………』」


お互い無言。


電話をかけることに集中しすぎて、何言うか考えてなかった!


俺の………




バカッッ!!!



と、とりあえず…


「…きょ、今日の試合、ベスト8入りしたんだ…」


言われていた結果報告をした。
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