PURELOVE
30分後、風呂に入ってすっきりした俺は部屋に戻った。


…ん?何だ?


電気を消して暗かった部屋で、携帯が光っている。


すっかりメールのことを忘れたまま、携帯を開いた。


メール:1件


まだハテナマークが取れない俺は、メールBOXを開けた。



――――――――――――――
初めまして。
立川美鈴です。こちらこそよろしくお願いします。
         from 美鈴
――――――――――――――


うわ~、こいつのこと完璧忘れてた…


てか、俺の送ったのと全く一緒だし!


この後、どうすりゃいいんだよっ!?
またまた携帯を片手に悩むこと、10分。


まだ次の文章が送れないでいた。


何で俺がこんなに悩まなきゃいけないんだよ…


改めて、一輝を呪った。


そういや、アドレスは女っぽいのに、メールは文章だけなんだな~。


余程の男嫌いなんだと思った。


そんなに男が嫌いになるなんて何があったんだろうな…


俺は逆に、つるむか悪口言い合う女の方がよっぽど好きになれないけど…


結局その日は、そのまま眠ってしまった。












初メールは、こうして呆気なく終わった。
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