PURELOVE
「何で写真頼まれるんかなぁ?」


やっと解放され、宛もなく歩きながら、あたしは一つの疑問を彩花にぶつけた。


「クスクス…さあね♪」


何だかすれ違う女の子があたし達を見ている気がするし…


「…じゃあ、人に見られてる気がするのは?」


「…さぁ?」


「やっぱこれ変なんじゃ…?」


服を引っ張りながら小声で聞いた。


「プッ、それはないと思うわよ?」


「…ねぇ、何かさっきから笑ってない?」


「気のせいよっ♪」


「そうなのかな~?」


そんな話をしていると…


「あっ、委員長!ミッスー発見しましたッ!」


「ホントかっ!?」


そんな声が遠くから聞こえてきた。


辺りを見回すと、後ろからスタッフと書かれたTシャツを着た男女が全力で走ってくる。


「ちょっとミッスーさん!待って下さ―い!」


何やら大声で叫んでる。


「えっ!やっぱあれがミッスー!?」


近くにいた生徒もあたしに近寄ってきた。


えっ!何々っ!?


何が起きてるの?


意味が分からないけど…


とりあえず、今言えることは男が近寄ってきているってこと!
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