PURELOVE
「ごめんな?」


歩きながら、立川の方を見た。


「…え!何が?」


「いや、こんなことになるとは思ってなくて…」


「う、ううん!あたし暇になっちゃったから。彩花は一輝君と回るみたいだから邪魔しちゃ悪いしね!」


「…てか、元はといえばあいつらのせいだよな?」


「あ!そういえばそうだね!」


「会ったら、絶対サンロクで金使わせような!」


サンロクというのは、俺達の飲食店の名前。


3年6組だから、サンロク。


「フフッ、そうだね!」













こんな感じで、俺達は初めてまともに会話をして笑い合った。
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