PURELOVE
家庭科室に行くと、そこには長蛇の列が出来ていた。


「…結構繁盛してるんだな」


「うん…良かったね!」


サンロクでは当分食べることが出来そうになかったため、調理室に行くことにした。


「お!お疲れ♪お前達のお陰でまじ忙しいわ!」


「良かったじゃん!てか、俺等にも何か作れよ!」


「は?そんな時間ないし!どっか違うクラスの模擬店にでも行けよ!」


「うわ、ひどっ!この格好じゃ出歩けねぇじゃん!」


「じゃあ、あたしが制服貸してあげるよ!」


ちょうど注文された飲み物を取りにきていた…


…え~と名前なんだっけ?


やべっ、思い出せねぇ!


「あ!理英ちゃん!」


さっきまでずっと黙っていた立川が口を開いた。


あぁ~、そんな名前だった…かも。


俺、今までどんだけ女に興味なかったんだよ!


心の中で自分に突っ込んだ。


確か…立川がメイド服着るのを手伝ってたんだっけ?


そん時、仲良くなったんかな?


「美鈴ちゃん細いから、あたしの大きいかもしれないけど…」


「そんなことないよ~!」
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