PURELOVE
「じゃ、俺これから彩花と劇見に行く予定だから。」


「あ…おい!体育館って何だよ?」


スタスタと二人の元に戻る一輝を慌てて追いかけた。


「自分の目で確かめれば?…彩花行こうぜ!」


「うん!美鈴、楓君またね♪」



二人の後ろ姿を見ながら、立川に聞いた。


「なぁ、体育館に何があるか聞いた?」


「ううん…あたしも聞いたんだけど、教えてくれなかった…」


いつもより少し顔が赤い立川。


「何かあった?」


「う、ううん!何にもない!」


ブンブンと音がしそうなぐらい顔を横に振った。


「そっか…じゃあ、体育館行ってみる?気になるし…」


「う、うん!そ、そうだね!」


やっぱり若干動揺しているように見えるのは、俺だけ?


少し疑問に思いながらも、体育館に向かって歩き出した。





体育館は、イベントをやる場として使われている。


なのに、何で俺達が関係あるんだ?


不思議に思いながら、中に入った。


ちょうど今は、ビンゴ大会をやっているらしい。


ステージに立ったスタッフが、黒板に数字を書いている。


「やった!あたしリーチ♪」


「全然当たらねぇ~」


そんな声が聞こえてきた。
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