PURELOVE
「うん…でも何で?小学校に上がる前に引っ越したでしょ?」
「親父の都合で引っ越したけど、高校こっちが良かったから戻ってきたんだ」
「あ、そうなんだ…」
幼稚園の時は随分仲が良かった気がするけど、男の人が苦手になったあたしは圭君みたいに普通に話せない。
「ここで会ったのも何かの縁だから、アド交換しようぜ!」
「あ……うん」
半強制的に赤外線交換されたあと、また腕を引っ張られた。
「あ、ちょっと…!」
焦っているあたしに、圭君は笑顔で言った。
「あっちで話そ?俺、ダチと来てるんだ。」
「あ、ごめん…あたし、もう戻らなきゃ…」
「おい、離せよ!」
あたしの声と一緒に、後ろから聞こえる声が被った。
「…え?」
そう言って振り返ると、そこにいたのはさっきまでサッカーに夢中だった楓君が立っていた。
「おい、お前はっ!」
「お前っ!」
二人してそう言って、若干嫌そうな顔をした。
ん?知り合い…?
「あの…知り合いなの?」
控えめに口を挟むと…
「親父の都合で引っ越したけど、高校こっちが良かったから戻ってきたんだ」
「あ、そうなんだ…」
幼稚園の時は随分仲が良かった気がするけど、男の人が苦手になったあたしは圭君みたいに普通に話せない。
「ここで会ったのも何かの縁だから、アド交換しようぜ!」
「あ……うん」
半強制的に赤外線交換されたあと、また腕を引っ張られた。
「あ、ちょっと…!」
焦っているあたしに、圭君は笑顔で言った。
「あっちで話そ?俺、ダチと来てるんだ。」
「あ、ごめん…あたし、もう戻らなきゃ…」
「おい、離せよ!」
あたしの声と一緒に、後ろから聞こえる声が被った。
「…え?」
そう言って振り返ると、そこにいたのはさっきまでサッカーに夢中だった楓君が立っていた。
「おい、お前はっ!」
「お前っ!」
二人してそう言って、若干嫌そうな顔をした。
ん?知り合い…?
「あの…知り合いなの?」
控えめに口を挟むと…