Crazy Love
「あ……」

「かずちゃん、じいじと ばあばの とこ~!」

「そ、そうだね」

「カズくん。一人って?」

俺はもう一度、カズくんに聞くと

「ごめん、今のなんでもないから!」

見るからに慌てた様子を見せる。

「今、俺この近くの「八兵衛」って居酒屋で働いてるから、今度彼女と飲みにおいで。それじゃあ」

言いながら足が少しずつ俺の前から離れ出し、息子くんに「タツヤ行こうか」と声を掛けると、息子くんを抱き上げ歩き出した。

「あ! カズくん! 一人って!?」

「ばいば~い!」
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